愛はあるのだろうか...ブログ編

VOL-NEXT 代表取締役 曽我千春のブログです。ブログというより、ときどきエッセイかな。更新遅し!お許しを。

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「仲間になったよ!」・・・ また新しい授業が始まる

今年も、あと数時間で終わろうとしています。
皆さんの2005年は、どんな一年だったでしょうか?
突然病気になって、何もかもが不安でいっぱいの年だったかもしれません。
いろいろな気づきや学びや出会いがあった年だったかもしれません。

私達は、今年はさらに、大勢の患者さんやご家族、医療者の方、企業の方、マスコミの方などとも大切な出会いをさせていただきました。いま、感謝しながら一年を振り返っています。
今年一年、VOL-NEXTのサービスをご利用いただき、また、私達と出会ってくださって、本当にありがとうございました。
私達は、皆さんとの出会いの中で、さまざまな瞬間に多くを学ばせていただきながら進んでいることを実感し、感謝することができます。

今年、私自身は、去年よりさらに寝る時間もないほど多忙な日々でしたが、この仕事を続けるということが、こんなにも大切に思え、覚悟もいり、常に、勉強させていただきながら、終わりのない挑戦が続くということを、身を持って知ることができました。「私は、生きている」と感じられる一年でした。

思い起こせば、私も、病気をして初めて迎えた年末は、心もからだもばらばらになっていて、
「なぜ、人は生きるのか、死ぬのか」、人生の意味を考え続けて苦しんでいました。

家族のいない私は、年末からお正月はかなり寂しいのですが、でも、一緒にとことん語り合うことができる親友がいます。病気後、カーテンも開けられないくらい孤独な日々を過ごしていた私に、「水道料金払っておこうか~」「気晴らしに、おいしいワイン飲まない~」などと声をかけてくれ、とにかくとにかく、私の話をひたすら聴いてくれる二人の親友がいました。私より15歳以上も年上のおばさんおじさんみたいな性別不詳の男性(私は彼をママと呼んでいます)と、私より5つ年下のアナウンサーです。彼女は、私がいた放送局に入ってきたとき、「あなたのニュースを聞いて入ってきました」と私にいってくれた人です。この3人組は、職場が同じだったことを除いては、年齢も、性格も、歩んできた道も違う、誰が見ても不思議な組合わせなのですが、私にとっては家族のような存在です。でも、いつもは、べったり一緒にいるわけではなく、かまいすぎることもなく(そういうのは、お互い性に合わないので)、それぞれが必要なときは、必ず傍にいて頷いていてくれる、そういう繋がり方の3人です。

私が、がんになったときは、治療方針も、人生の意味も、一緒に考えてくれました。二人の胸を借りて、自分の気持ちを整理させてもらいましたし、ヒントになる言葉をたくさん投げかけてくれました。
人生で、こんなに深く繋がることができる友人に出会えたことは、とても幸せなことだと思います。

そして、おととい、帰宅しようとしていた私のパソコンに
「お仲間になったよ」というタイトルのメールが届いたのです。その一人が、突然、食道がんの告知を受けていました。毎年、検査を受けていたはずなのに・・・。え!?そして、この押し迫った年の瀬、昨日から、放射線治療が始まり、この後、抗がん剤治療、手術と続きます。

私が、「3人の学び時間が、また始まったね」と言うと、
「生きてる限り、まだまだ修行は終わらせてもらえないな~」
と彼はいつもの穏やかな声で応えました。

もう一人の彼女は、夜中に、そのメールを読んで、私ががんになったときと同じぐらい動揺していると言いました。
「言葉が見つからない」と、メールに書くと、
それを受けて、彼は、
「言葉は要らないよ、おまえさんの思いはしっかり傍らにあるからさ」とレスしました。
どんなときも、どんな状況のときも、どこにいても、どんなに離れていても、お互いの投げかけ方は、変わらない!と言いました。

私達3人組の人生の、魂の授業がまた始まります。
彼の言葉が授業開始のチャイムのように私には聞こえていました。
必要がある限り、人生の授業は続きます。学生時代の授業と違って、さまざまな形でプログラムは組まれ、開始のチャイムが突然鳴る。そこで、どう、なにを学ぶのか、これが<生きる>という授業なのかもしれません。

大切な人ががんになったとき、なった本人とはまた少し違うところで、悩んだり悲しんだり苦しんだりするご家族やご友人の姿をこれまでも私は多く見てきました。傍にいて、話を聞かせていただきました。そして、これから私自身は、彼にどのように投げかけ、傍にいることができるのだろうと・・・思いながら、今年を締めくくろうとしています。
2006年もまた、濃いい日々になりそうな予感がしています。
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  1. 2005/12/31(土) 21:57:54|
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